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8．知らない事を知っている 人は、誰でも自分の知らない事柄に興味をもつものです。例えば男性の場合、女性の世界は未知のモノです。分からないからこそ知りたくなるし、知りたいからこそその世界のほんの少しでもいいから体験してみたいと思うものです。 男性の状態で女性の世界を垣間見る事も出来ます。例えば小説の中に登場する女性や、映画・ドラマの女優の気持ちに共感する事もその一つでしょう。それよりも更に女性の世界を知りたいのであれば、実際に女性になる事です。女装は女性世界へ旅するためのパスポートです。女性の世界には知らない事がたくさんあります。だからこそ面白いのです。メイク道具・衣装はもちろん、日本語には女性ならではの言葉使いもあります。女性の普段の行動でも、男性の視点からみたらまったく意味のわからないことばかりかもしれません。これはどのように使うのか？この場合にはどのような言葉使いをすればいいのか、コーヒーの飲み方一つ、タバコの吸い方一つを例にあげても、男性と女性とでは同じようで違う部分がたくさんあります。同じ日本にいながらも外国に来たような気分にさえ感じられます。 「私は知らない事を知っている。」ソクラテスの言葉です。私はこの言葉が大好きです。自分が分からないという事を知っているからこそ、何事にも挑戦したい。そんな気分にさせる、あらゆる可能性に満ちた言葉です。いつまでも「知りたい」と思う気持ちを持ちつづけたい、全てを知ったと思った時が旅の終わりになってしまうと思います。女装について分からないことがある限り、今よりもっと美しくなる可能性があります。知れば知るほど女装が楽しくなり、自分も美女になり、それと共に女性とは何かが見えてくるはずです。探せばいくらでも追求するべき事柄があるはずです。 女装にはゴールがありません。 |
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